配偶者が亡くなったら義両親との関係は??

  • 2018.10.17 Wednesday
  • 10:51

昨今の少子化の時代、自分の老後は誰がみてくれるのか。やっぱり息子夫婦かな。

そう考えている高齢者の方も多いと思います。

 

日本の家族制度は、

「入籍する」「嫁に行く」「嫁ぐ」と表現されるように、未だ、妻が夫側の“家に入る”というようなイメージが強いです。

法律で、婚姻時には夫婦同姓となることが定められている(民法750条)のも、この認識を更に強くしている要因かもしれません。

婚姻時にどちらの姓(氏)を取るかは自由に選択できるにも拘わらず、男性が女性の姓を名乗る時は、(養子縁組をするわけでもないのに)「婿養子」などと表現されてしまうのも、

やはり“家に入る”というイメージが強いからでしょう。

 

なので、結婚をしたら、夫(妻)の親戚とも一生関係が続くと思われがちですが、

実はそうではないのです。

 

普段の生活では、“親戚”とひとくくりに表現されがちですが、

正確には、自身の血縁関係のある“血族”と、配偶者の“血族”(=“姻族”)があります。

“姻族”は、“婚姻”を行うことによって発生する関係性なので、離婚した場合、この“姻族関係”は消滅しますが、

死亡した場合は、この“姻族関係”は消滅しません。

 

 

加えて、前述したように、婚姻により嫁(婿)が“家に入る”という認識が強いせいで、

義両親は、例え実子が死亡しても、嫁(婿)に老後を見てもらえると思っていることが多いようです。

 

しかし、そもそも、特別な事情がある場合を除き、嫁(婿)に義両親(を含む姻族)の扶養義務は存在しません(民法877条)。

それでも、姻族関係を終了しない限り、家庭裁判所に特別な事情があると認められてしまえば、扶養義務が出てきてしまう可能性はあります。

 

そこで、夫(妻)が死亡しているのに、この期に及んで義両親の面倒まで見たくない!姻族とは縁を切りたい!と考える方は、

「姻族関係終了届」を出すことにより、“姻族関係”を終了させることができます。

 

親側からしたら、老後は、実子や嫁(婿)に、老後の自分の面倒を見てもらおうと思っていたのに…と考えていても、

実子が自分より先に死亡したり、それにより嫁(婿)が「姻族関係終了届」を出してしまっては、その計画もなかったことに…

そうならないためには、普段から信頼関係を築いておく必要がありますね。

 

 

(注)「姻族関係終了届」を出しても、戸籍や姓はそのままです。姓を婚姻前の姓に戻したい場合は、「復氏届」を出すことで、姓を婚姻前の姓に戻し、同時に戸籍も元の戸籍に戻ります。元の戸籍の戻したくない場合は、分籍を行います。

 

 

 

 

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“元日本人”の在留資格は?

  • 2018.06.05 Tuesday
  • 11:04

まず、前回も触れましたが、日本は二重国籍を原則として認めていません。

「国籍法」第11条に、“国籍の喪失”について以下のように定められています。

 

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日本国民は、自己の志望によって外国の国籍を取得したときは、日本の国籍を失う。

外国の国籍を有する日本国民は、その外国の法令によりその国の国籍を選択したときは、日本の国籍を失う。

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つまり、日本国籍を所有する“日本人”が、何らかの理由でほかの国の国籍を取得した場合は、自動的に日本国籍を喪失します。

 

なお、両親が日本人と外国人である場合や、日本人同士だけども出生主義(注1)とする国で生まれた、等の事情により、日本国籍と外国籍の両方を持っている場合は、

22歳に達するまでに(外国籍と日本国籍を有することになった時は20歳以降である場合はそこから2年以内に)、いずれかの国籍を選択する必要があります。

(国籍法第14条より)

 

※1 出生主義とは、国籍取得において出生した国の国籍が付与される方式のことで、アメリカやカナダ等が出生地主義をとっています。日本は、「血統主義」で、出生時点において両親のどちらかが日本国籍を有していないと日本国籍の取得はできません。

 

さて、昨今増えている国際結婚ですが、

日本人女性Aさんは、アメリカ人と結婚して数年し、アメリカの市民権(アメリカ国籍)を取得しました。

Aさんは言います。

「私は、日本とアメリカの両方のパスポートを持っています。二重国籍です!」

 

果たして、本当にAさんは二重国籍なのでしょうか?

 

前述したように、日本の「国籍法」第11条では、「自己の志望によって外国の国籍を取得したときは、日本の国籍を失う」とあり、

つまり、自分の意思で外国の国籍を取得した場合は、届出の有無に関係なくその時点で日本国籍を失う、のです。

よって、Aさんは自分の意思でアメリカ国籍を取得しているわけですから、

アメリカ国籍を取得した時点で、日本国籍は喪失しており、二重国籍ではありません。

 

ただ、現実として、届出を行っていないと、戸籍や住民票等の情報がそのまま残っていることがあり、

それを利用して日本のパスポートを取得することが、現実には可能となることもあります。

このため、Aさんのように、日本とアメリカの二つのパスポートを持っている!ということになってしまうことも、在り得るわけなのです。

 

しかし、持っているからといって、法的に有効だとは限りません。

日本国籍を喪失しているにも関わらず、日本のパスポートを取得したり、更にこのパスポートを持って日本へ入国するなどした場合、

これは違法行為となります。

本来であれば、アメリカ人としてビザ免除期間内において短期滞在の在留資格で在留するか、日本人の子として、「日本人の配偶者等」の在留資格を取得して入国又は在留するか、が正しい方法です。

 

ただ、現状として、厳密に取り締まりは行われていないようで、Aさんのようなケースが散見されるのも事実です。

 

 

 

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婚姻と出生と国籍

  • 2018.03.13 Tuesday
  • 13:38

 

日本は、国籍について“血統主義”をとっています。

これは、出生時に父母のどちらかが日本国籍を有していることによって、日本国籍が与えられるというものです。

 

よって、日本人との“結婚”によって、外国人の配偶者に日本国籍が付与されることはありません

 

つまり、日本人男性と外国人女性が結婚した場合、

夫は引き続き日本国籍のままで、妻は引き続き外国籍のまま、ということになります。

ただし、日本人女性と外国人男性の婚姻の場合は、

結婚する相手の男性の国籍によって、必然的に(自動的に)夫の国の国籍を取得してしまう場合があるので、要注意です。(注1)

 

※注1 アフガニスタンやイラン、サウジアラビア等の国では、結婚によって夫の国籍を取得します。よって、当該日本人女性は、一時的に日本国籍と相手方の国籍の二重国籍となります。

しかし、日本は二重国籍を認めていないため、国籍を選択する必要があります。ここで、日本国籍を選択すると外国籍を喪失し、外国籍を選択すると日本国籍を喪失します。

 

 

日本国籍である者には、“戸籍”があります。

日本人同士が結婚した場合、戸籍の身分事項に“婚姻”の記載と、婚姻日、配偶者氏名、従前戸籍地等が記載されます。

更に、婚姻により夫婦は同じ戸籍となるため、

“戸籍に記載されている者”として、配偶者の氏名や生年月日、父母の名前や出生の情報等についても記載されます。

しかし、日本人と外国人が結婚した場合、日本人の戸籍の身分事項の欄に“婚姻”の記載がされ、婚姻日や配偶者の氏名、国籍、生年月日等が記載されますが、

“戸籍に記載されている者”とはなりません。

 

 

また、日本は血統主義をとっているため、

出生時に父母のどちらかが日本国籍を有していれば、生まれた子は日本国籍を取得することになります。

これは、日本で生まれても外国で生まれても、同様です。

 

しかし、外国人夫婦の子が日本で生まれても、日本国籍を取得することはできません。

 

 

 

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